杉並区にも野菜直売所がある!?

いわゆる田舎と言われる地域では「野菜直売所」を見かけることがありますが、
実は大都会である東京23区内にも野菜直売所はあります。

閑静な住宅街のイメージがある杉並区にも野菜直売所があり、
スーパーには並んでいない新鮮な杉並野菜が買えます。

杉並区には野菜直売所が40軒ある!

東京23区内では田んぼや畑を見かける機会は少ないですが、
実は23区合計で400ヘクタール以上の農地、1200戸以上の農家があります。

杉並区にはその内の10分の1ほどの合計約37ヘクタール、
120戸の農家があるのです。

120戸すべてではないものの野菜の直売を行っている農家もあり、
杉並区だけでも40軒の野菜直売所があります。

野菜直売所の多くは畑や農家の庭先にあり、
のぼり旗や看板を目印に探すと見つかりやすいです。

農家さんが自ら対面販売しているケースもあれば、お金を入れて野菜を
持って帰る無人販売、自動販売機で販売しているケースもあります。

ただ農業は自然相手の仕事ですから、
決まった野菜が決まった時期に決まった数収穫できるとは限りません。

当然スーパーなどに出荷する分もあるため、
野菜直売所の営業時間は基本的に不定期となっています。

対面販売なら紙幣での支払いはもちろんキャッシュレス決済に対応している
ケースもありますが、無人販売や自販機は基本的に硬貨での支払いのみです。

杉並区内の野菜直売所を利用する場合は、事前に硬貨を用意しておきましょう。

杉並区内にある野菜直売所

杉並区を
 ・井草
 ・上井草、今川
 ・清水
 ・宮前、松庵
 ・久我山、高井戸西
 ・上高井戸、浜田山
という6つに分けて、それぞれの地区にある野菜直売所を紹介します。

井草地区4軒、上井草・今川地区5軒、清水地区4軒、宮前・松庵地区10軒、
久我山・高井戸西地区6軒、上高井戸・浜田山地区9軒の合計38軒です。

井草地区

井草地区1軒目の「三幸園」はフルーツトマトで有名な農園で、
トマト以外にもキュウリや大根、茄子などを自販機で販売しています。
(https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/014/133/2024map_all.pdf)

2軒目「篠農園」は無人販売所で野菜を直販しており、
大根や長ねぎ、ブロッコリーなど取り扱っている種類が豊富です。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/2296)

ただし無人販売所での直販は週末のみで、
週の頭や半ばに行っても直売所に野菜は置いていないので注意してください。

3軒目「井口明」さんは杉並区の認定農業者で、
認定農業者のぼりが直売所の目印です。

ちなみに三幸園と篠農園も杉並区の認定農業者です。

旬の野菜全般を取り扱っていて、
直売所とは別に「井草体験農園」も運営しています。

4軒目「志村農園」はケールやプチヴェールなど機能性西洋野菜を中心に
取り扱っていて、集合住宅の入口付近に無人販売所を設けています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/4913)

6月末から7月中旬にかけては、10名以上の団体が対象ですが、
トウモロコシの収穫を体験することも可能です。

上井草・今川地区

上井草・今川地区1軒目「井口久夫」さんは杉並区の農業委員も務められた方で、
主に夏野菜や旬の果物を直販しています。

2軒目「本橋成一」さんは東京女子大学の裏手に野菜直売所があり、
毎日9時から野菜や果物の無人販売を行っています。

ブルーベリーも栽培していて、収穫時期の8月にはブルーベリーの収穫体験も
可能です。
(原則親子での申し込み)

3軒目「小美野正義」さんは、
有機肥料を使った減農薬栽培の野菜を自販機で販売しています。

6月にはジャガイモの収穫体験も行っていて、
個人でも団体でも申し込み可能です。(10株以上)

4軒目「田中重俊」さんは無農薬で育てた野菜を販売しています。

大根やキュウリなどお馴染みの野菜に加えて、
かつお菜などの珍しい野菜が直売所に並ぶこともあります。

5軒目「都立農芸高校」は、
校内の直売所で週3回生徒が育てた野菜を販売しています。
(月水金の13時から14時30分)

多様な野菜を取り扱っていますが、
中でも東京都GAPを取得したトマトの評判が高いです。

清水地区

清水地区1軒目「井口清」さんは夏野菜を中心に直売しており、
基本的には毎日営業していますが雨など天気の悪い日は休みです。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1441)

2軒目「IGUCHI mini FARM」は、化学肥料を使わずに堆肥や飲食店から
仕入れた出汁ガラを使って野菜を育てています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/245)

野菜ソムリエの園主による対面販売なので、
野菜の美味しい食べ方や調理方法なども教えてもらうことも可能です。

3軒目「松原農園」は地域貢献に熱心な農家で、野菜直売所だけでなく
近隣の小学校を対象に収穫体験や見学会も実施しています。

4軒目「松本農園」は、夏野菜を中心に露地栽培した旬の野菜を販売していて、
住宅街のど真ん中という珍しい場所に畑があるのも特徴です。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1545)

5軒目「高橋農園」では、大根や里芋などの野菜に加えて
柿やキウイフルーツなどの果物も栽培・販売しています。

宮前・松庵地区

宮前・松庵地区1軒目「窪田農場」は、
化学農薬・化学肥料を一切使わずに育てた野菜や果物が特徴の直売所です。

野菜や果物に加えて烏骨鶏の卵や小麦粉なども販売しており、
自家製の小麦粉と果物を使ったお菓子も購入できます。

2軒目「栗原カヅヱ」さんは杉並区の認定農業者で、
減農薬でビニールハウス栽培のトマトや枝豆、ほうれん草などを販売しています。

3軒目「岸野農園」の野菜直売所では、
キュウリ・ナス・トマト・ジャガイモの購入が可能です。

4軒目「小野農園」は、朝採りの新鮮な野菜を中心に
基本的には自販機での販売ですが8月と9月は対面での販売も行っています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1449)

親子で農業を営んでおり、息子さんは野菜ソムリエの資格を持っているので
対面販売時は食べ方や調理方法のアドバイスを貰うことも可能です。

5軒目「原田ひかり農園」は自家培養した有機物を使って野菜を栽培しており、
13品目で東京エコ25を取得しています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1450)

自販機での販売に加えて、自宅庭先での対面販売、
近隣のスポーツジムや保育園での販売も行っています。

6軒目「宇田川農園」は化学農薬と化学肥料をできるだけ使わずに野菜を栽培、
テント内に自販機があるので雨の日でも濡れずに買い物ができるのが特徴です。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/2295)

7軒目「マキノファーム」は、
農地が限られているため野菜や果物も品目を絞って栽培しています。

野菜はもちろん夏ミカンやイチジク、ビワなど季節の果物が人気です。

8軒目「尾崎順一」さんはキウイフルーツ専門農家で、
無農薬栽培のキウイフルーツを直売しています。

専用の機械で追熟させてベストなタイミングで販売してくれるので、
固い・酸っぱいといった心配がありません。

9軒目「尾崎眞朗」さんは農薬を可能な限り使わずに野菜を育てており、
キュウリやトマトなどに加えてタケノコも販売しています。

10軒目「大石たけのこ農園」は名前の通りたけのこを専門的に作っており、
たけのこの収穫時期である3月末から5月初旬にかけて直売所が開設されます。

久我山・高井戸西地区

久我山・高井戸西地区1軒目「本橋農園」は野菜を対面で販売していますが、
それ以上の詳しい情報は分かりませんでした。

2軒目「内藤勇」さんは無農薬にこだわって野菜を育てており、
インゲンや小松菜などに加えてライチも販売しています。

3軒目「並木藤一」さんはたけのこ農家で、
4月から5月にかけてたけのこの直売を行っています。

4軒目「秦幸次」さんでは、フキ・たけのこ・八つ頭・里芋といった
杉並区の野菜直売所では比較的珍しい野菜が購入可能です。

5軒目「倉本守章」さんは、農薬をできるだけ使わずに稲わらや落葉など使った
有機肥料で育てた野菜を販売しています。

6軒目「飯田農園」は減農薬栽培で、
冬場はわさび菜やかつお菜といった少し珍しい野菜も販売しています。

19時まで営業していますから、仕事終わりに野菜を購入することも可能です。

上高井戸・浜田山地区

上高井戸・浜田山地区1軒目「細渕農園(上高井戸1丁目)」は、野菜だけでなく
栽培した果物を使った自家製ジャムやマーマレードも販売しています。

2軒目「内藤松幸」さんは、上高井戸にある「花忠」という生花店の中に
野菜と生花の直売所があるため少し分かりにくいかもしれません。

3軒目「中村農園」は東京都知事賞を受賞した野菜作り名人として有名で、
減農薬栽培の野菜を自販機で販売しています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1468)

基本的には売り切れ次第終了ですが自販機は20時まで営業しているので、
運が良ければ仕事終わりでも購入可能です。

4軒目「田原良規」さんの直売所は営業が初夏と晩秋とかなり不定期ですが、
季節の野菜に加えて花卉も販売しています。

5軒目「鈴木宗孝」さんは杉並区の認定農業者で、
基本は自販機での販売ですが時間帯によっては対面での販売も行っています。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1470)

6軒目「細渕農園(上高井戸2丁目)」は、
女性園主による主婦目線での子供も安心して食べられる野菜作りが特徴です。
(https://www.ja-tokyochuo.or.jp/farmstand/detail/1472)

味に問題はないものの色や形の良くない野菜を、
量を多めにして安く販売しているのも主婦目線ならではです。

7軒目「鈴木農園」では20~30品目の野菜を育てており、
枝豆やトウモロコシ、キャベツ、人参などが直売所で購入できます。

8軒目「柏木農園」の野菜直売所は上高井戸1丁目にあり、
枝豆・白トウモロコシ・柿が購入可能です。

9軒目「安藤初雄」さんはジャガイモとトマトで東京エコ50を取得、
直売所ではそのトマトを含めた多様な野菜・果物が購入できます。

まとめ

杉並区には40軒近くの野菜直売所があり、
新鮮な野菜や果物を対面や自販機で買えます。

場所などより詳しい情報は、杉並区役所や区民センターなどで配布している
「農産物直販マップ」で確認してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次