杉並区の銭湯に行くと高齢者が元気になる?

超高齢社会になって久しいですが、
各地で高齢者の健康促進を目的とした事業が行われています。

東京都杉並区でも高齢者向けの事業が行われており、
その中には「銭湯」で行われる事業もあるのです。

杉並区の銭湯で行われている高齢者向け事業

杉並区では、区と杉並区にある17の銭湯が加盟する杉並浴場組合が
共同で行っている高齢者向け事業がいくつかあります。

高齢者の健康促進を目的とした事業や高齢者が銭湯をお得に利用できる、
地域の人との触れ合える事業などを行っています。

それぞれの事業で対象となる「高齢者」の定義が違いますし、
事業が実施されている浴場や日時も違うので注意してください。

ふれあい入浴

杉並区と杉並浴場組合が共同で行っている高齢者向け事業の1つが
「ふれあい入浴」です。
(https://suginami1010.com/fureai/)

65歳以上の杉並区民が対象で、杉並浴場組合に加盟している15の銭湯を
週1回100円で利用できるという事業になっています。

介助が無いと入浴が難しいといった場合には、
高齢者の入浴を介助する付添人も同じく100円で入浴できます。

杉並区の銭湯の利用料金は大人520円ですから、
ふれあい入浴を利用すれば400円以上お得に銭湯に入れることになるのです。

初回利用時には本人確認書類が必要

ふれあい入浴を利用するには「ふれあい入浴カード」が必要で、
ふれあい入浴カードを作るには本人確認書類が必要です。

ふれあい入浴カードは、ふれあい入浴を実施している銭湯で作ることができます。

初めてふれあい入浴を利用する際に実施している銭湯の受付で、
65歳以上で杉並在住であることが確認できる保険証などを提示すると作れます。

2回目以降は本人確認書類を提示しなくても、
ふれあい入浴カードを提示すれば100円で銭湯が利用可能です。

ふれあい入浴は週1回で利用するとカードにスタンプが押されるので、
ふれあい入浴を週2回以上利用することはできません。

ふれあい入浴を実施している杉並区の銭湯

杉並区内には昔ながらの銭湯だけでなくスーパー銭湯やサウナもありますが、
すべての浴場でふれあい入浴を実施しているわけではありません。

ふれあい入浴を実施しているのは、
杉並浴場組合に加盟している15の銭湯のみです。

高円寺エリアだと
 ・弁天湯
 ・香藤湯
 ・なみのゆ
 ・小杉湯
 ・杉並湯
の5軒です。

阿佐ヶ谷エリアでは
 ・玉の湯
 ・阿佐ヶ谷温泉 天徳湯
 ・ゆ家和ごころ吉の湯
の3軒でふれあい入浴を実施しています。

荻窪・井草エリアだと
 ・第二宝湯
 ・GOKURAKUYA
の2軒です。

西荻窪エリアでは
 ・文化湯
 ・天狗湯
の2軒がふれあい入浴実施銭湯となっています。

和泉・和田エリアが
 ・桜湯
 ・大黒湯
 ・湯の楽代田橋
の3軒で、合計15軒の銭湯でふれあい入浴が利用できます。

ふれあい入浴は杉並区と杉並浴場組合の共同事業ですから、
杉並浴場組合に加盟していないスーパー銭湯などでは利用できません。

また杉並浴場組合に加盟している銭湯でも、
ふれあい入浴事業に参加していない銭湯もあるので注意してください。

ふれあい入浴の利用は銭湯の営業時間内ならいつでもOK

先に紹介した15の銭湯では、
ふれあい入浴の利用は基本的に営業時間内ならいつでもOKとなっています。

各銭湯の営業時間と定休日は違いますから、
先のリンク先や杉並浴場組合公式サイトで確認してください。

ふれあい入浴事業が始まった当初は、
平日のみで土日にふれあい入浴で銭湯を利用することができませんでした。

しかし2024年5月現在は、試験運用という形で土日の利用もOKです。

ただしあくまで試験運用ですから、
今後再び平日のみに変更となることもありえます。

また営業時間内であっても、
メンテナンスなど銭湯側の事情でふれあい入浴が実施されないこともあります。

ふれあい入浴で銭湯を利用する際は、
事前に電話などで利用可能かどうかを確認しておきましょう。

まちの湯健康事業

杉並区の銭湯で行われている高齢者向け事業2つ目は「まちの湯健康事業」です。
(https://suginami1010.com/machinoyu/)

先のふれあい入浴は65歳以上が対象でしたが、
まちの湯健康事業は60歳以上の杉並区民が対象となっています。

銭湯で体操やエアロビクスなどを実施、
高齢者に体を動かしてもらって健康を維持してもらおうという事業です。

参加は無料ですが、各銭湯で定員があり、
一部の銭湯を除いて事前予約しないと参加できません。

また各銭湯ごとに基本的に月3回実施されますが、
多くの人が参加できるように1人月1回の参加が推奨されています。

まちの湯健康事業を実施している銭湯

まちの湯健康事業も杉並区内のすべての銭湯で実施しているわけではなく、
杉並浴場組合加盟の12軒のみでの実施です。

高円寺エリアは
 ・弁天湯
 ・なみのゆ
 ・小杉湯
 ・杉並湯
の4軒です。

阿佐ヶ谷エリアは
 ・玉の湯
 ・ゆ家和ごころ吉の湯
荻窪・井草エリアは
 ・第二宝湯
 ・井草湯
西荻窪エリアは
 ・秀の湯
 ・文化湯
和泉・和田エリアは
 ・大黒湯
 ・湯の楽代田橋
の各2軒ずつで、合計12軒となっています。

10名の「湯の楽代田橋」、18名の「大黒湯」を除いて、定員は6~8名程度です。

また「ゆ家和ごころ吉の湯」「文化湯」「大黒湯」の3軒以外は、
まちの湯健康事業への参加に事前予約が必要です。

まちの湯健康事業では何をする?

まちの湯健康事業では体操などで体を動かすのですが、
各銭湯によって実施していることが違います。

多いのはてぬぐいを使った「てぬぐい体操」や「健康エアロビクス」で、
この2つが半分以上の銭湯で行われています。

それ以外で少し変わったところだと
 ・玉の湯 太極拳
 ・第二宝湯 気功太極拳
 ・秀の湯 かっぽれ、パントマイム
 ・文化湯 自彊術(100年以上の歴史がある手技療法師考案の健康体操)
などがまちの湯健康事業として行われているのです。

100円入浴は無し

まちの湯健康事業は10年以上前から行われている事業で、
以前は体操などに参加した後に100円で入浴することができました。

体操などでかいた汗を銭湯で流してもらうということで100円入浴がセットに
なっていたのですが、現在はまちの湯健康事業参加の100円入浴はありません。

もちろん体操などに参加した後に入浴は可能ですが、
料金は通常の520円となります。

長寿応援ポイント対象事業

まちの湯健康事業は杉並区の「長寿応援ポイント」対象事業となっています。

長寿応援ポイントは、
 ・区認定の地域貢献活動、いきがい活動
 ・区実施の健康増進活動、介護予防活動
に高齢者が参加すると貰えるものです。
(https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/koureisha/ikigai/choju/1012487.html)

長寿応援ポイントは1ポイント=50円として、
25ポイント以上から区内共通商品券と交換したり寄付したりできます。

地域貢献活動・健康増進活動・介護予防活動は60歳以上、
いきがい活動は75歳以上が対象です。

地域貢献活動は参加1回ごとに5ポイント、
いきがい活動・健康増進活動・介護予防活動は1回ごとに1ポイントです。

まちの湯健康事業は杉並区が実施する健康増進活動なので、
60歳以上が対象で1回当たり1ポイントの長寿応援ポイントが貰えます。

風呂っと杉並

杉並区と杉並浴場組合が共同で実施している高齢者向け事業3つ目は「風呂っと杉並」です。

60歳以上の杉並区民でグループ活動している人、あるいはこれから
グループ活動をしようと思っている人やグループ活動に参加したい人が対象です。

グループで集まる場として営業時間外の銭湯を利用できる事業となっています。

先の2つの事業と違って、銭湯側は何か具体的に実施するわけではなく
銭湯を集会場として提供するだけです。

この事業を利用して銭湯に集まったグループや人たちが、
何をするか考えて実施することになります。

営業時間外に利用することになりますが、
グループ活動の後には入浴も可能となっています。

こちらもすべての杉並浴場組合加盟浴場で行っているわけではなく
 ・弁天湯
 ・なみのゆ
 ・小杉湯
 ・玉の湯
 ・天狗湯
 ・桜湯
 ・大黒湯
 ・湯の楽代田橋
の8軒のみの実施です。

詳しい実施日時や条件などについては、
風呂っと杉並を実施している各銭湯に問い合わせてください。
(問い合わせは午後1時以降)

まとめ

杉並区が行っている高齢者向け事業の中から、
杉並浴場組合と共同で実施している事業をピックアップして紹介しました。

家風呂が一般的になって銭湯に足を運ぶ機会が減っていますが、
健康促進や地域交流の場として銭湯は現在も活用されています。

高齢者にとっては銭湯は懐かしい存在でもありますから、事業を健康促進・
地域交流のために銭湯に足を運ぶきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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