浜田山の人気店「カテリーナ」が閉店した理由が分かった!?

しばらく離れていた浜田山に久しぶりに帰ってきたら人気洋菓子店の「カテリーナ」が
閉店していて驚いた、という人も少なくないと思います。

50年近くに渡って浜田山の人たちに親しまれて人気のあったカテリーナが
閉店してしまった理由は何なのでしょうか?

カテリーナの閉店理由とは?

カテリーナが閉店した理由について色々と調べてみましたが、
残念ながらハッキリしたことは分かりませんでした。

閉店当時の情報を見ると閉店直前まで人気があったようですし、
時期によっては少し行列ができるほどに混雑していたとのことです。

閉店直前まで混雑していたわけですから、人気が無くなって
経営が立ち行かなくなったということが閉店の理由ではないと思われます。

カテリーナについて調べていると、オーナーの男性が高齢だったとの情報もありました。

オーナーが高齢だったということは、体力面などからお店を続けることが難しくなって
後継者も居ないことが閉店の理由だったのかもしれません。

オーナーが元従業員と揉めていた?

浜田山周辺でカテリーナをよく利用していた人の中からは
「オーナーと元従業員が揉めていた」という情報も出ています。

お店の名物の1つであるリーフパイは外注だったのに、オーナーが考えてお店で
手作りしていると宣伝したことを従業員が指摘したことが揉めた原因とされています。

またバースデーケーキを予約したお客さんには、
お店で売れ残ったホールケーキを渡していたという元バイトの証言もあります。

それ以外にも労働基準法違反や雇用保険未加入などを理由に
元従業員から裁判を起こされているといった物騒な話も見つかりました。

閉店時に働いていた従業員は事前に閉店することを知らされておらず、
直前になっていきなり伝えられたといったこともあったようです。

従業員には保証も無く、再就職先を斡旋するといったこともなかったとのことです。

ただいずれも不確かな情報で、伝聞による噂であったりするので
本当にカテリーナのオーナーと元従業員が揉めていたかどうかは分かりません。

万が一本当に揉めていたとしても、
そのことが直接閉店に繋がったとは少し考えにくいです。

洋菓子店が閉店する主な理由

カテリーナが何か特別な事情で閉店したのであれば情報が出てくるはずですから、
一般的な理由で閉店した可能性が高いと推察できます。

洋菓子店が閉店する主な理由として考えられるのが
「オーナーの体調不良」と「後継者不在」です。

カテリーナは閉店時点で創業48年という
洋菓子店としては十分に老舗と呼べる存在でした。

閉店時のオーナーが創業者かどうかは定かではないものの、
創業者であれば閉店時点で既に70代以上である可能性が高いです。

70代でも元気な方は多いですが、
毎日お店に出て接客するのが体力的にキツくなってくる年代でもあります。

後継者が居ればオーナーは隠居してお店を続けることもできたかもしれませんが、
恐らく後継者も居なかったものと思われます。

カテリーナが創業48年だったことを考えると、オーナーが高齢な上に後継者が
居ないことでお店を続けるのが難しくなって閉店したとも考えられそうです。

原材料費の高騰

製造業にとって原材料費の高騰は大きな問題で、小売価格に転嫁しにくいこともあって
原材料費の高騰が原因で倒産に追い込まれる事業者も少なくありません。

カテリーナのような洋菓子店で使われる主な原材料は
 ・小麦粉
 ・卵
 ・牛乳、生クリーム
です。

2015年からカテリーナが閉店した2016年にかけての小麦・卵・生乳の価格を
調べてみると、特に高騰したといったことはありません。

小麦は2011年頃にかけて高騰しましたが、
2011年をピークに2012年から2016年にかけて価格は大きく下がっています。

卵は2015年に少し価格が上がったものの高騰と言うほどではなく、
2016年に入るとすぐに価格は下がりました。

乳価は2012年から2019年にかけて右肩上がりとなっていますが、
2012年から2016年にかけては1kg10円ほど値上がりしただけです。

2015年~2016年にかけて原材料費は多少高くなったものの経営を圧迫するほどとは
思えないので、原材料費の高騰がカテリーナの閉店理由とは考えにくいです。

光熱費の高騰

電気・ガス・水道といった光熱費の高騰も洋菓子店の経営を圧迫する要因となります。

2015年からカテリーナが閉店する2016年頃の東京における電気・ガス・水道の料金を
調べてみました。

電気料金は2010年から右肩上がりとなり、
2013年から2015年にかけて特に高止まりとなっています。

ガス料金も2010年頃から上がり始めていますが、
2014年をピークにして2016年にかけては大きくさがっています。

水道料金は2012年頃から2016年にかけてはほぼ横ばいで、
2006年頃と比較すると安くなっているぐらいです。

電気こそ高騰していましたが、ガスと水道については2016年にかけては
少し下がっており経営を圧迫していたとは考えにくいです。

もちろん創業時から比べるとかなり高騰していたでしょうが、急に高くなったわけでも
ないので光熱費の高騰がカテリーナ閉店の理由は言えないと思います。

時代に合った新商品が生み出せない

洋菓子店が閉店する理由としては「時代に合った新商品が生み出せなかったこと」も
挙げられます。

カテリーナはパティシエを雇っていたので、オーナーのアイデアが行き詰まって
新商品が生み出せない状況にあったとは考えにくいです。

またシュークリームやショートケーキといった定番商品の人気が高く、
閉店直前まで混雑していたと言われています。

定番商品に代わる新商品が生み出せず、
客足が遠のいて経営が傾いたということもカテリーナではないようです。

コンビニスイーツへの顧客の流出

コンビニがプライベートブランドで本格的なスイーツを販売するようになり、
洋菓子店の顧客がコンビニに大量に流れたと言われています。

コンビニスイーツが登場したのは2000年に入ってからで、2006年にローソンの
プレミアムロールケーキが大ヒットして各社が本腰を入れて開発に乗り出しました。

カテリーナがお店を構えていた京王電鉄浜田山駅周辺にもコンビニがありますから、
コンビニにカテリーナの顧客が流れたことは十分に考えられます。

ただ何度も書いているように閉店直前でもお客さんで混雑していたとのことなので、
コンビニに顧客が流れたとしても経営に影響を与えるほどではなかったと思われます。

人手不足

洋菓子店に限らず接客が必要なお店では「人手不足」が大きな問題です。

カテリーナについて調べていると「昔は見なかったオーナーを
最近お店でよく見かけるようになった」という情報が見つかりました。

ひょっとすると、商品を作るパティシエは確保できていたものの接客を担当する
従業員の確保に苦しんでいたのかもしれません。

接客担当の従業員が足りないので、
オーナーが直接お店で接客していたのではないでしょうか。

そのオーナーも高齢でお店に出続けることが難しくなって、
閉店に追い込まれてしまったと考えられるわけです。

合っているかどうかは分かりませんが、
 ・人手不足でオーナー自らが接客せざるを得ない
 →オーナーが高齢でお店に出続けることが難しくなる
 →後継者も居ないので閉店
といったことがカテリーナの閉店理由なのではないかと推察できます。

カテリーナの跡地には新しい洋菓子店

カテリーナがあった場所には「ヴォワザン」という洋菓子店が新たにお店を出しています。

ヴォワザンは元々荻窪にお店を構えており、
2016年4月にカテリーナがあった場所に移転してきました。

荻窪の時から非常に人気がありましたし、
浜田山に移転後もすぐに人気となって現在も客足が絶えないほどの人気店です。

カテリーナが閉店した直後に「カテリーナロス」になっていた周辺住民も
「美味しいスイーツ屋さんが増えた」とヴォワザンは歓迎されています。

パティシエの華やかな経歴

ヴォワザンのオーナーパティシエは、専門学校卒業後に世田谷にある
洋菓子の名店「マルメゾン」でパティシエとしての修行を始めます。

2005年に渡仏してチョコレートの頂点と称されている「ジャンポールエヴァン」で
フランス菓子について学びました。

その後「ジョエルロブション」で経験を積んで、パティスリーを任されるほどの
実力を付けて2009年に荻窪でヴォワザンをオープンし現在に至ります。

日仏の名店を渡り歩いた華やかな経歴を持ち、
世界の巨匠に認められるほどの腕前のパティシエなのです。

本格的なフランス菓子のテイストを保ちつつも日本人好みにアレンジされていますから、
小さいお子さんからお年寄りまで楽しめるスイーツがヴォワザンには揃っています。

少し値段は高めですが、お土産はもちろん頑張った自分へのご褒美にもピッタリなので
杉並周辺に立ち寄った際はぜひ浜田山まで足を延ばしてみてください。

ネット購入も可能

閉店したカテリーナはお店に行かないと買えませんでしたが、
ヴォワザンはオンラインショップを開設しているのでネット購入も可能です。

浜田山のお店まで足を運べない人でも、
家に居ながらにして本格的なフランス菓子が味わえます。

ただしヴォワザンの全ての商品がネット購入できるわけではなく、
現状はマドレーヌなどの焼き菓子とチョコレートのみの取り扱いとなっています。

ケーキなどの生菓子はオンラインショップでは取り扱っておらず、
浜田山のお店に足を運ばないと買えません。

まとめ

杉並区浜田山にあった人気洋菓子店「カテリーナ」の閉店理由を調べましたが、
明確な答えは見つかりませんでした。

洋菓子店が閉店に追い込まれる一般的な理由から考えると、オーナーの高齢化と
人手不足でお店を続けるのが難しくなったのではないかと推察されます。

カテリーナのあった場所にはヴォワザンという洋菓子店が入り、カテリーナに劣らない
人気となっていますからぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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